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ローゼンメイデンの作品内の用語解説

ローゼンメイデン・オーベルテューレ,PEACH-PIT,アニメ,TBS,幻冬舎



ローゼンメイデン

『薔薇乙女』とも書く。
人形師・ローゼンによって究極の少女・アリスを目指すべく作られた
不思議な力を持つ7体のアンティークドールの総称。

作中ではローゼンが生涯をかけた作品で、
「生きた人形」とも呼ばれる最高傑作シリーズとされるが、
市場に出回る事は疎か、実際に見た者すらいない為、
現在ではその存在を信じる者は少なく、それに関する資料や記録もあまりない。

制作年代がバラバラで、数百年もの隔たりがあるものもある。

尚、ジュンに言わせれば「(リアル)呪い人形」との事。

アリス

ローゼンが理想とする完璧な少女。
真紅曰く「どんな花よりも気高く、どんな宝石よりも無垢で、一点の穢れも無い、
至高の美しさを持った究極の少女」。

ローゼンはこのアリスとしか会う気は無いと言われる。

アリスになる為にはアリスゲームに勝ち、
全てのローザミスティカを集めなければならないらしい。

ジャンク

作中では「壊れた子」という意味で、
完璧を求めるローゼンメイデンが恐れる状態。

特に水銀燈は敏感で、
3巻では自分の事をジャンクだと言った真紅の腕を引きちぎるなど、
1度言われるだけでもかなり激怒する。

しかし言葉として1番使っているのは水銀燈である。

また、真紅曰く
お父様から貰った大切な身体の一部を無くす事は、
それだけでアリス失格を意味する。

アリスゲーム

ローゼンメイデン達が闘い、互いのローザミスティカを奪い合うゲーム。

彼女達に与えられた宿命とされている。

これに勝ち、ローザミスティカを奪った者はアリスに1歩近づき、
逆に奪われた者は敗者となって只の動かぬ人形となり、
敗者の魂は『迷子の魂』となって無意識の海に漂うとされる。

闘いのルールは規定の無いバトルロイヤル形式で、
協力して多数のドールが1体のドールを攻撃するという事も許されている様である。

更にゲームに敗北したドールのローザミスティカは
自動的に勝者の物になる訳では無く、横取りも可能である。

しかし、真紅はその方法を良しとせず、
「私のやり方でアリスゲームを制する」、
水銀燈は「全てのローザミスティカを集め、アリスになる」、
雪華綺晶に至ってはローザミスティカ以外に
アリスになる方法を知っている様な描写がある等、それぞれ別の思想がある。

共通している事はゲームを制したドールは父・ローゼンに会えるという事である。

ローザミスティカ

ローゼンメイデンの命の源で、いわゆる「魂」の様な物。

具体的に何であるかは作中では触れられていないが、
これを失うと只の人形となり、全て集めるとアリスになれると信じられている。

外観は幾重もの光輪を伴った結晶である。
原作初期では「ローザ・ミスティカ」と書かれていた。

錬金術で生成された当初は1つであったが、
ローゼンがこれを7つに割り、
それぞれに与える事によって個々のローゼンメイデンが動くようになったと言われる。

アニメ版では、
外観は原作同様に幾重もの光輪を伴った結晶で、
色は濃いピンク色である。

しかし、独自の設定としてこれを手に入れると元の持ち主である
人形に与えられていた特殊能力をも身に付ける事が出来る。

更に、特別編でまだローザミスティカを与えられてない水銀燈が動き出したり、
ローザミスティカ無しでも自らの意思で動く(オートマータ=自動人形)
薔薇水晶が登場する事から、
ローザミスティカには何か特別な意味があると思われる。

4巻での蒼星石の状態から、
ローザミスティカが体外に出現しても少しの間は途切れ途切れながら話せる様子。

尚、雪華綺晶は自らローザミスティカを取り出した後も普通に話していた。

契約

通常ローゼンメイデンは単体では動けないが、
人間によって螺子を巻かれると動く。

しかし、それだけでは不十分であり、
人間から力を貰わなければ能力を完全に発揮出来ない。

そこで、人間から力を貰う為の儀式が契約である。

ドールが付けている物と同じ薔薇の指輪を貰って嵌め、
それにキスをする事で成立する。

契約をした人間は契約者(マスター)、
媒介(ミーディアム)と呼ばれる。

但し、水銀燈に限っては契約の有無に関係なく、
人間から力を奪う事が出来る(しかし指輪を嵌めさせた方が、
力の供給がしやすく便利らしい)。

アニメではドールが付けている指輪に直接キスをする事で契約者にも
左手の薬指に自動的に指輪が生成されて契約が成立し、
逆にドールが契約者の指輪にキスをすると契約が解かれる。

契約者(マスター)・媒介(ミーディアム)

ローゼンメイデンと契約を結んだ人間の事。
「ミーディアム」はアニメ版独自の呼称である。

他にも「下僕(家来)」(真紅)や「糧」(水銀燈)と呼ぶドールがいるが、
これはドールの性格によるもの。

基本は、彼女らが活動する為の力の供給源ではあるが、
契約したドールと同じ心理状態にある者を人工精霊が選ぶ為、
精神的な繋がりと類似性を持つ様である。

水銀燈は当初ミーディアムを必要としなかったが、
後にミーディアムを持つ事によって、
精神的変化を見せる様になった。

また、契約者という他者との関わりがお互いの成長を促す面がある。

契約の指輪

媒介がドールと契約を交わした際に付けられる指輪。
これによりドールに力を供給することが出来、
ドールが力を使うと指輪が光り熱さを伴う。

ドールが力を使う際に媒介は体力を失うため、
それは疲労や気だるさといった形で現れる。

大きな力を使うほど媒介の消耗は大きく、
力を使いすぎると媒介は指輪に取り込まれて消滅してしまう。
指輪は契約が解かれるか契約したドールが敗れるまで消えず、
また契約中の媒介は自由に外すことが出来ない(無理に外すと肉が削げる)。

原作とアニメではデザインが微妙に異なる。

ちなみにジュンは真紅と翠星石2体の媒介であり、
原作では真紅の後に翠星石と契約を結んだ時、
薔薇の指輪は形を変え、若干大きくなった。

nのフィールド

現実世界と表裏一体をなす空間。
無数の世界で構成され、扉がそれを繋いでいる。

通常、鏡や水溜まり、
ショーケース等の透明な光を反射する所から入る事が出来るが、
人工精霊のスィドリームやレンピカの力で夢の中を経由して入る事も可能。

だが、契約者無しでは30分程度しか居られず、
制限時間を過ぎると螺子が切れてしまう。

人間が脱出が出来ない場合はその間は
ずっと起き上がることが出来なくなる謂わば昏睡状態に陥る。

よって、脱出不可能な状態が永続することになれば現実世界では
『死亡』とほぼ等しい状態となってしまう。

雪華綺晶はこの手を使って、力を供給する為だけの目的で、
契約者・オディールに幻惑を見続けさせることでnのフィールドへ閉じ込め、
長い眠りに就かせている。

原作初期では『思念で構成された現実世界の裏側』という
非常に曖昧なイメージだったが、翠星石や蒼星石の登場以降、
『誰かの精神の世界』という意味合いが強くなった。

更に自分の持つイメージが曖昧だと、
自分の具体的な姿を表す事も出来ず、声を聞く事や物を見る事すら出来ない。

このnのフィールドの根底には『無意識の海』が存在し、
その一部には『記憶の濁流』、『9秒前の白』という場所も存在する。

なお、ローゼンは現在nのフィールドのどこかに居ると言われる。

アニメでは始めから『誰かの精神の世界』の意味合いの方が強く、
その世界は本人の性格や趣味、精神状態等によって形成され、変化している。

たとえば、水銀燈の場合は壊れた建物がある町並みに、
人形の残骸が散乱している世界。

雛苺の場合はおもちゃや人形がたくさんある世界)。

但し、アニメ第二期第9話や最終話に代表されるように、
原作に近いnのフィールドが登場する事はある。

人工精霊

ローゼンメイデンをサポートする、光り輝き浮遊する物体。

姉妹達が個々に所有、それぞれ色が異なっており、
主に戦闘のサポートや新しい契約者を探したり、
回復させたりする等の役目を持つ。

ローゼンメイデンとは意志の疎通が出来、
単独行動も可能である。

但し、物質を通り抜ける事は出来ない。

また、描写などを見ると、
個々として意識や意思を持っていると思われる。

また、その性能はそれぞれ異なる。
4巻で真紅が、頼りなさげに飛び、
更に主人である雛苺の後ろに隠れてしまうベリーベルを見て、
人工精霊の躾の事を雛苺に言っている所があるが、
ローゼンメイデン全員が人工精霊に躾をしているかどうかは考えにくい。

また、原作では主がアリスゲームに敗北しても、
別のドールがローザミスティカを完全に手に入れない
限り人工精霊が護る事もあり、別のローゼンメイデンの手に渡った後、
その主に従うようである。

ローゼンメイデンが眠る時に入るトランクケース。
高級そうな作りで、革張りの表面に金色の薔薇の彫金が施されている。

ローゼンメイデンは、基本的にこの鞄の中で夜の9時から朝の7時まで眠る。

アニメでは、ローゼンメイデンが精神を維持する為にここで眠る必要性がある、
という事を水銀燈が語る描写がある。

蒼星石のローザミスティカによって肥大化した翼の所為で、
鞄で眠る事ができなかった水銀燈がかなり疲労していた事から、
原作でも鞄で眠る事は重要な様子。

しかし、翠星石や雛苺は昼寝の時などに普通に布団(?)で寝ており、
夜の眠りに鞄を使う事に意味がある模様。

なお、 翠星石、
蒼星石、
真紅は鞄を飛行時の道具として利用している。

鞄自体に飛行能力がある訳ではない事は、
翠星石が鞄から離脱した瞬間に鞄が地に落ちる事からも伺える。

夢の世界

nのフィールドの一部。
人間やドール一つ一つがその世界を持ち、
基本的に直接移動できるのは本人ぐらいである。

間接的に行くとなると、鏡からnのフィールドへ入り、
無数の扉の中から目的の扉を探す必要がある。

但し、本人を介せば鏡からでも直接入れるようである。

なお、翠星石と蒼星石は近くにいる睡眠か
失神状態の人間の夢の扉を強制的に開き、直接入ることができる。

心の樹

その人自身が夢の世界のどこかに持つ樹。
翠星石曰く「夢の主が樹となって枝葉を伸ばし、
その過程で心が作られている。」とのことで、
樹はその人の心の状態を表している。

翠星石と蒼星石は、
庭師の如雨露と鋏を使って、心の樹を成長させる役目を担うが、
使い方によっては逆に朽ちさせることも可能である。
ちなみに翠星石は、ジュンを「チビ人間」、
原作ではみっちゃんを「デカ人間」と呼んでいるが、
これは体の大きさではなく、心の樹の大きさによるものらしい。

世界樹

翠星石曰く「心を通わせる者同士の夢を繋ぐ樹」とのこと。

本来、個々の夢が直接交じり合う事はないが、
世界樹の枝によって1つに集約されている。
ローゼンメイデン・オーベルテューレ,PEACH-PIT,アニメ,TBS,幻冬舎
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